元横綱大鵬の孫、西幕下筆頭納谷(20=大嶽)が、東幕下2枚目矢後(26=尾車)を押し倒しで下して、初日から2連勝した。

まわしを取りにくる相手に対して、しつこく腕を伸ばして距離を取った。たまらず相手が引いたタイミングで、腕を出しながら前に出て押し倒した。「捕まったら絶対に勝てないと思っていた。引いてくるのを待っていて、引いた時に前に出られたのでよかった」と振り返った。

一番相撲の大翔鵬に続き、二番連続で幕内経験者を破った。新十両を目指す納谷にとっては、大きく波に乗るチャンス。「2人とも相撲を取りに来てくれる相手。当たりやすいし、勝負できれば負けないという感じ」と手応えをつかんでいる。今場所から1日あたりの観客数が、これまでの倍の5000人になったこともあり「初日の時に多いなと思った。人がいた方が燃える」と、観客の声援も味方に関取の座へ突き進む。