元中学横綱の17歳のホープ、西幕下33枚目の吉井(時津風)が、大横綱大鵬の孫・夢道鵬(大嶽)を肩すかしで破り、7番相撲で勝ち越しを決めた。

ともに3勝3敗のしびれる一番。左をのぞかせた吉井が、絶妙のタイミングで肩すかしを決めた。3連敗からの4連勝。「うれしいです。初めて3連敗して気持ちが落ちていたところから戻して勝ち越せた」。地力の高さを証明した。

7月場所前に師匠の不適切指導で所属していた中川部屋が閉鎖となり、時津風部屋へ転籍となった。そんな1年を振り返り、「いろいろあった、勉強になった1年。もっといい相撲をとって(番付を)上げたい」。

将来を期待される逸材。「もっと必死に稽古して十両に上がれるよう頑張りたい」と目標を掲げた。