日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)から「注意」の決議を下された横綱白鵬(35=宮城野)の師匠、宮城野親方(元前頭竹葉山)が24日、日本相撲協会を通じて、決議が下されたことについてコメントした。「横綱審議委員会のこのたびの決議を受け、横綱としての責任を果たすべく、師弟共に真摯(しんし)に受け止めました」と多くは語らなかった。

白鵬は途中休場した7月場所後の8月に右膝を手術し、秋場所と11月場所を全休した。横審は11月場所千秋楽から一夜明けた23日に定例会を開催。ここ2年間の12場所中、3分の2にあたる8場所で休場した白鵬と鶴竜の両横綱に対して、注意の決議を下した。横審の決議事項には厳しい順から引退勧告、注意、激励があり、注意が決議されたのは初めてだった。

横審の矢野弘典委員長は、定例会後に「休場が多いので注意を与えて奮起を促した。横綱の責任を十分に果たしてきたとは言えない」などと厳しい言葉を並べた。しかし、来年初場所(1月10日初日、東京・両国国技館)の出場は厳命せず。さらに重い決議を下す可能性については、結果を見てから委員らで話し合いをするとしている。