日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は26日、報道陣の電話取材に応じ、来年1月の初場所(10日初日、東京・両国国技館)開催について「万が一の状況によっては(中止となった)5月場所みたいになる可能性はある」と話した。この日、東京・両国国技館で理事会が行われ、初場所の開催方法が発表。基本的には11月場所を踏襲するが、国内の感染状況によっては、大幅な変更を行う可能性を示唆した。

観客の上限は約5000人から約5300人に増える。増加分は一部のたまり席を開放するため。両国国技館の収容人数が約1万600人で会場の半分にあたり、行政指導の範囲内。午後1時の開場は継続する。

12月以降の予定も発表され、12月18日から1週間、11月場所前に続いて合同稽古が両国国技館内の相撲教習所で行われることが決まった。横綱白鵬や貴景勝、正代の2大関が参加した前回とは違い、今回は途中参加が認められている。

毎年恒例、年明けに東京・明治神宮で行われる奉納土俵入りは行われず、2月に両国国技館で開催されるNHK福祉大相撲は芝田山広報部長によると「保留」の状態。フジテレビが主催する「日本大相撲トーナメント」は2月7日に両国国技館で行われる。

来年3月の春場所については、大阪での開催を目指す方針に変わりはない。芝田山広報部長は「準備は万端に整えた上で、世の中の状況を見ながら検討していく」と説明した。