大相撲初場所(来年1月10日初日、東京・両国国技館)が返り三役2場所目となる高安(30=田子ノ浦)が23日、両国国技館内の相撲教習所で行われた合同稽古に2日ぶりに参加した。

合同稽古5日目となった前日22日の欠席は「クールダウン」と、体を休めるためだったと説明。最終日となったこの日は、霧馬山、阿武咲、北勝富士と自身を含めた4人の関取衆が参加した。申し合いでは最多22番を取って16勝6敗と存在感を示し「最終日、気持ちよく締めることができました」と満足顔。全6日間の合同稽古で計5日間参加し「なかなか他の部屋の力士とできる機会がない。これからどういう条件になるか分からないですけど、できればこういう合同稽古というのは続けていただきたいです」と話した。

今後は都内の部屋で、部屋付きの荒磯親方(元横綱稀勢の里)との稽古を中心に調整を進める。「もうお願いしてある。荒磯親方と激しい稽古をして、初場所に備えたい」。19年初場所で現役を退いた同親方だが、引退から2年近い今でも電車道で負けることがあるという。「まだまだとても強い。びっくりするくらい。部屋に関取がいないので、自分しか。本当にありがたいですね。(コロナ禍で出稽古ができず)厳しい部屋もありますけど、恵まれていますので、恩返ししていきたい」と意気込んだ。

初場所後の2月には第1子が誕生する予定。「それはだいぶ奮発材料になっていますので、励みにしていきたい」。新年の目標は、悲願の初優勝。「それが1番。千秋楽まで優勝争いに絡める、場所を面白くしていかないと結果はついてこない」と力を込めた。