日本相撲協会は8日、1都3県を対象とした緊急事態宣言が発出されたことを受けて都内で理事会を開き、初場所(10日初日、東京・両国国技館)について「『緊急事態宣言』並びに『東京都における緊急事態措置』に基づいた手法で開催することと決定しました」と発表した。

当初、3日目以降は観客の上限を国技館の収容人数の半分にあたる約5300人にする予定だったが、政府の要請に従い、15日間を通じて1日あたりの上限を5000人として開催する。

観客数以外では主立った変更点はない。各部屋に配布したPCR検査の検査キットは、この日の午後2時までに回収。電話取材に応じた芝田山広報部長(元横綱大乃国)によると、9日の取組編成会議までに協会員900人の検査結果が判明するという。

検査結果を受けた対応について、同広報部長は「先生方のご意見と執行部の話し合いの中で、どこが出場できるのかできないのか分けていかないといけないと思うが、今の段階ではまだ何もそういう話は出ておりませんので。出ていないというか、そういう話をまだ持つ段階ではない。結果が出ないことには。宮城野部屋は陰性と出ていますが、それも含めて全部協会全体の状況を把握しないことには進んでいかないということ」と話した。