16年春場所以来28場所ぶりに再入幕を果たした明瀬山が、新入幕の翠富士との全勝対決を制して4連勝した。

小兵相手に潜り込まれないよう、立ち合いからしつこく突き放した。左で抱えながら優位な体勢で体を寄せ、右前みつをつかみ土俵中央で静止。左を巻き替えて下手を取り、翠富士の肩すかしを警戒しながら慎重に寄り切った。自身初の4連勝に「とてもうれしいです」と素直に喜んだ。

35歳のベテランらしく、どっしりとした相撲内容で完勝。好調の要因を問われると「変わったことはない。いつもと同じですよ。よく食べて、よく寝るだけ」と笑みを浮かべた。しかし、実際には「今場所から自分の相撲や明日の相手の相撲を見ている」。帰宅後に自身や翌日の取組相手の取組映像を見て研究しているという。「ケガしないことだけを考えて」一日一番に集中する。