西前頭筆頭大栄翔(27=追手風)が、小結高安(30=田子ノ浦)を押し出しで破って、自身初となる初日から5連勝を果たした。立ち合いから回転の効いた突き押しで圧倒。馬力のある大関経験者を引かせると、出足も効かせて土俵外へ運んだ。「しっかりと前に出ることができて良かった。挑戦者の気持ちでいけているし、自信になる相撲だった。気持ちがいい。今後もこういう相撲が取れればいい」と納得の表情だった。

初日からの3大関撃破に続き、2小結撃破と勢いは止まることを知らない。「調子はいい。自信になる相撲も多いので、プラスにとらえて調子を上げていきたい」と日に日に手応えをつかんでいる。序盤戦を終えて、早くも全勝は自身を含む平幕3人だけ。「まだまだ先のことを考えても仕方ない。目の前の一番に集中したい」と引き締めた。

今場所、強力な武器となっている突き押しについては「リズムよく、回転よくと心がけてきた」と、稽古場での鍛錬の成果だという。「下半身も上半身も全部大事になっている」と全身を使った突き押しで、連勝街道を突き進む。