西前頭筆頭の大栄翔(27=追手風)が、東前頭筆頭北勝富士(28=八角)を突き出しで下して、単独首位を守った。

互いに得意とする突き押しの応酬が予想されたが、立ち合いから大栄翔の回転の効いた突き押しが光った。防戦一方となった北勝富士に左右に動かれたが、常に北勝富士が体の正面に来るように足を運んで逃がさなかった。

初日から3大関撃破などで勢いに乗り、8連勝発進も9日目に今場所初の黒星を喫した。それでも引きずることなく、連敗はせずに2場所連続2桁白星に王手。引き続き、優勝争いを先頭で引っ張る展開となり「調子はいいと思う。後は気持ちの問題。自分の相撲を取りきることだけを考えたい。まずは2桁勝ちたいです」と力強く意気込んだ。