東前頭7枚目明生(25=立浪)が、幕内復帰から3場所連続の勝ち越しを決めた。3敗を守り、優勝戦線にも残った。

相四つの宝富士を押し出した。右おっつけで相手の左差しを封じ、その後のはず押しも効いた。相四つの宝富士と胸を合わさず「目的を、自分で作戦を立ててそれをやれている。今日は下からおっつけて前に出ようという意識でやりました」と、狙い通りの一番だった。

優勝争いは2敗が大関正代、大栄翔、3敗が大関朝乃山、明生という展開になった。12日目はその大栄翔と対戦。取組後のリモート取材の段階で、翌日の割を確認していなかった明生は、賜杯争いについて「ひとつひとつやっていければいい」と、平常心を貫いていた。