業師の東十両10枚目宇良(28=木瀬)が、西十両10枚目水戸龍(26=錦戸)を足取りで下して、勝ち越しを決めた。馬力のある水戸龍に押し込まれたが、土俵際で上半身を大きく反らせて耐えると、水戸龍の引きに応じて前へ。はたきにも耐え、体を密着させて右腕を取ると、流れで右足を取って一気に前に出た。

宇良らしい取り口に「自分でもよく(土俵際)残れたなと思います。その後は、流れに乗って相撲が取れてよかったです。(足が)取れたら攻めていくしかないので」と振り返った。再十両を果たした昨年11月場所から2場所連続で勝ち越しを決めて「良かったです。本当にギリギリでやっているので。勝ち越すことができてうれしいです。少しずつ番付を上げていきたいです」と声を弾ませた。