関脇隆の勝(26=常盤山)が、新三役から2場所連続の勝ち越しに王手をかけた。

平幕の遠藤を押し出して7勝5敗。引く場面もあったが右をのぞかせると、差し手を抜き、厳しいおっつけで相手の体勢を崩した。「途中はたいたり弱気な部分も出たが、最後押し込めた。自然と体が動いてくれたので良かった」と振り返った。

新三役だった昨年11月場所は、関脇の地位で8勝7敗の成績を残した。成長著しい26歳の2021年の目標は、初優勝と大関昇進。残り3日間全勝すれば、大関とりの起点になる。今場所のラストスパートへ「自分らしい前に出る相撲を心掛けて頑張りたい」と意気込んだ。