日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が22日、電話取材に応じ、昨年の11月場所前から恒例となっている合同稽古の実施について「(感染症の)先生方の話も聞き検討していくしかない」と、現時点では未定とした。

今場所前は12月に東京・両国国技館内の相撲教習所で7日間行われ、白鵬、鶴竜の両横綱や貴景勝、朝乃山の2大関らが参加した。芝田山広報部長は「(場所前に新型コロナ感染が判明した)白鵬も合同稽古に来ていて万が一、他の人もかかっていた可能性もないとは言えない。その辺はどうなのか。九重部屋で最初の陽性が出てから5、6日たってから感染者が出たことも含めて先生方の話を聞いていかないと」と説明した。

また新型コロナウイルスに感染して入院していた九重部屋の4人が退院したことも明らかにした。九重部屋では19日に陽性が判明した10人中、症状の重い4人が入院。同日に感染が判明した師匠の九重親方(元大関千代大海)は翌20日に入院していた。同広報部長は「親方はまだ入院。それ以外の4人が退院ということしか分からない」と説明した。