業師の東十両10枚目宇良(28=木瀬)が、西十両7枚目錦木(30=伊勢ノ海)を破って9勝目を挙げた。立ち合い真っすぐ当たって、下からの低い押しで前へ。一気に押し込むことができなかったが、タイミングよく体を開きながら肩すかしを決めた。「(錦木とは)幕内でやった経験があるので力を出し切ることだけを考えていた」と振り返った。

待望の決まり手で白星をつかんだ。肩すかしと言えば、今場所新入幕の翠富士が得意とする決まり手。12日目を終えて、すでに肩すかしで4番勝っている。それに対して「僕もやりたいと思っていた。自分もあんな相撲を取れたらと」と宇良。鮮やかな肩すかしを決めて「翠富士関のマネをしたような感じですね。できて良かったです」と笑みを浮かべた。

再十両を果たした昨年11月場所は9勝で終えただけに「2桁に乗せたい」と欲を出した。