大相撲初場所千秋楽の24日、東十両13枚目勢(34=伊勢ノ海)が「左母指中手骨脱臼骨折にて1月場所の休場を要する」との診断書を提出して休場した。

05年春場所で初土俵を踏んで以来、初めての休場。対戦相手の東十両8枚目剣翔(29=追手風)は、不戦勝となり十両優勝が決まった。

報道陣の電話取材に応じた師匠の伊勢ノ海親方(元前頭北勝鬨)によると、14日目の大翔鵬戦で負傷。取組後に病院に行き「痛みがあったので念のためにレントゲンを撮ったら折れていた」。勢本人が休場を申し出てきたという。

休場により今場所は6勝止まりとなり、春場所での幕下陥落の可能性が出てきた。幕下に陥落すれば11年秋場所以来となるだけに、伊勢ノ海親方は勢の今後について「何らかの形で話しはするでしょう。本人の意向が第一。気力があれば頑張るでしょうし。勢がどういう気持ちか話をすると思う」とした。

既に戦後最多となっている今場所の十両以上の休場者は19人に増えた。新型コロナウイルス関連で横綱白鵬ら15人の関取が休場し、横綱鶴竜も腰痛で不在。大関貴景勝は左足首を負傷、十両美ノ海が脳振とうで途中休場した。