大相撲春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)で進退を懸ける横綱鶴竜(35=陸奥)が22日、両国国技館内の相撲教習所で行われた、合同稽古3日目に参加した。初日から2日続けて相撲を取っていたが、この日は相撲は取らず。平幕の阿武咲、霧馬山、豊昇龍に、胸を出してのぶつかり稽古で汗を流した。

稽古の狙いについて「阿武咲は当たりがいい。そういう圧力のある相手にやっていきたいというのがあった」と説明した。初日、2日目は小結御嶽海を指名して計30番取って相撲勘を確かめ、この日は勢いある相手の当たりを受けて体の状態を確かめた。合同稽古も、残すところあと3日。「なるべく土俵の中に入ってやっていきたい。大関とかともやっていきたいというのもある」と大関朝乃山との三番稽古を希望するなど、調整は順調に進んでいるようだ。

動画配信サイトでスポーツ観戦をするのが趣味だが「全く見る気がない。全然見れてない」と話す。「YouTubeとかでハイライトとかは少し見るけど、コロナのせいで面白みが減っている。お客さんがいないだけで、こんなに面白みが欠けるのかっていうのがありますね。テニスとかも、見ても寂しい。少しはお客さんが入ったけど」と、新型コロナウイルスの影響を受けているスポーツ界の現状を嘆いた。