大相撲の大関朝乃山(26=高砂)が22日、東京・両国国技館内の相撲教習所で行われた合同稽古3日目に参加し、小結高安と三番稽古を行った。

馬力があり、技術も高い大関経験者の高安に圧倒され、14番取って1勝13敗。初日と2日目は平幕力士相手に相撲を取っていただけに「この2日間とは圧力が違う。(高安は)まわしの取り方とかいろんな技術も持っている」と稽古を振り返った。

勝敗数を見ると「結果はボロボロ」だが「しっかり、バンと立ち合い当たれたのは良かった」と話すように、立ち合いから前に出る相撲が目立った。しかし、押し込んだ土俵際で逆転の投げをくらう場面もあり「相手は守りの攻めが速かった。決めきれなかったので、土俵際で逆転の突き落としとか投げが(を食って)ダメでした。辛抱して攻めることが課題です」と反省した。

合同稽古の前半3日間を終えて「しっかり前に出て相撲が取れている。ダメなところも課題もたくさんあると思うので、しっかり頭の中に入れて初日までに修正したい」と収穫はあった。合同稽古で得た物を生かし、春場所(3月14日初日、両国国技館)で大関としての初優勝を狙う。