日本相撲協会は1日、大相撲春場所(14日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。現役力士の今場所達成可能な歴代10傑入りなどの記録は以下の通り(在位したことで達成済みも含む)。

【通算勝利数】

既に横綱白鵬(35=宮城野)が1170勝で歴代トップに君臨。昨年7月場所10日目以来の白星を、どこまで伸ばせるか注目だ。現役2位は横綱鶴竜(35=陸奥)の785勝。こちらも最後の白星は、昨年春場所14日目で1年ぶりの白星で、あと75勝の歴代10位・寺尾(元関脇=現錣山親方)に迫りたいところだ。

【幕内在位場所数】

今場所で白鵬が、旭天鵬(元関脇=現友綱親方)を抜き歴代単独2位の100場所。ちなみに歴代1位は元大関魁皇(現浅香山親方)の107場所。新入幕からの幕内連続在位100場所は、史上初の快挙となった。

【幕内出場回数】

白鵬が歴代8位の1265回。今場所、皆勤し5月の夏場所も出場すれば、3日目に歴代7位の安芸乃島(元関脇=現高田川親方)に並ぶ。現役2位は鶴竜の1027回。なお歴代1位は、元関脇旭天鵬(現友綱親方)の1470回。

【幕内勝利数】

白鵬が1076勝で、2位の魁皇に197勝もの差をつけ歴代トップ。現役2位は鶴竜の645勝で、歴代10位の貴乃花(元横綱)までは残り56勝。

【通算連続出場】

初土俵以来、無休の「鉄人記録」。歴代7位タイに1316回の玉鷲(36=片男波)が入っている。04年春場所の序ノ口デビューから足かけ18年の「皆勤賞」だ。ちなみに1位は元関脇青葉城の1630回。

【金星獲得】

現役力士で歴代10傑入りは不在だが、今場所チャンスがあるとすれば現在7個の北勝富士(28=八角)。横綱2人を倒せば通算9個で三根山、玉乃海、長谷川、富士桜、貴闘力が名を連ねる歴代10位タイに滑り込む。番付も上位総当たりの東前頭2枚目。序盤にチャンスが巡ってくるか…。

なお8個で現役トップの逸ノ城(27=湊)は、ようやく西前頭6枚目まで番付を戻した。序列では横綱戦はないが、中盤まで好成績を残せば当てられる可能性はある。それは7個で追う遠藤(30=追手風)も同じで、初場所は7勝8敗で負け越したが、東前頭5枚目に据え置かれた。こちらも序盤から白星を並べれば、中盤以降に横綱との一番が組まれる可能性がある。