大相撲の西前頭11枚目琴勝峰(21=佐渡ケ嶽)が6日、稽古後に報道陣の電話取材に応じ、近況を語った。この日は、平幕の琴ノ若と琴恵光と申し合い稽古を行った。「よく右半身にはんるクセがあるのでそうならないように意識して稽古した。悪いクセ、自分がよくなる形にならないように意識してやっている」と話した。

初場所は初日から11連敗するなど、試練の場所になった。「初めての経験でどうしていいか分からないところはあった。1日の相撲に集中しようと思ったけど、それでも下向きになった」と泥沼にはまった。12日目に連敗を止めたが、終わってみれば2勝13敗。「あまり勝ちにこだわらない。勝つか負けるかしかないので、勝つことばかり意識しないで思い切っていくことが大事。こだわらないことも大事だと思った。経験を生かさないと意味がないので生かしていきたい」と苦い経験も無駄にしない。

息抜きはマンガを読むこと。電子版で読んでいるといい、風呂場でも読めるようにiPadの防水ケースを購入。「キングダム」や「呪術回戦」といった、人気作品を熟読してリラックスしているという。

初場所で13敗を喫したが、幕内になんとか残った。「純粋に強くなりたいと想っています。早ければ早いほうがいい」と幕内にいる限りは、新三役昇進を目標に土俵に上がる。