4場所連続休場明けとなる三役経験者の西幕下56枚目阿炎(26=錣山)が、1番相撲から3連勝で勝ち越しに王手をかけた。

若手の西幕下53枚目阿蘇ノ山(21=境川)を圧倒した。もろ手突きから右ののど輪で押し込むと、たまらず相手の右足が崩れ落ちた。決まり手は押し倒し。快勝に見えたが「自分の力で勝ったというよりは、相手が足滑ったのか分からないが、今日はたまたま勝ったのかなと思う」と振り返った。

阿炎は昨年7月場所中、日本相撲協会が作成した新型コロナウイルス感染対策ガイドラインに違反し、同年秋場所から3場所連続休場の処分を受けていた。昨年7月場所6日目以来、233日ぶりの本場所の土俵となった初日の1番相撲では、東幕下56枚目泉川を上手投げで退けていた。2番相撲では西幕下56枚目佐々木山を押し出し。順調な滑り出しを見せていた。

早くも勝ち越しに王手をかけたが「師匠(錣山親方)にも勝ち星を気にするなと言われていたので、気にしていない。一番一番大切に取っていこうと思います」と話した。