大関復帰に挑戦する関脇照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が連敗を許さず、大関昇進目安の「三役で3場所33勝」まで残り4勝とした。

同じモンゴル出身の東前頭4枚目霧馬山を豪快につった。相手得意の左四つとなったが、左下手、1枚まわしの右上手を思い切り引きつけると、霧馬山の体が宙に浮いた。つり出しで5勝目。怪力を見せつけて館内も沸いたものの「できることをやっているだけなので」と、多くは語らなかった。

5日目には阿武咲に敗れて今場所初黒星を喫した。気持ちの切り替えについては「1日一番なので。気持ち入れ替えてやろうと思っただけです」と淡々としていた。

返り三役となった昨年11月場所で13勝、初場所で11勝を挙げており、これで3場所で計29勝。大関復帰に向けて再加速する。