大相撲春場所で3度目の優勝を果たした照ノ富士(29=伊勢ケ浜)の大関復帰が決まり、弟弟子で平幕の翠富士(24)が祝福した。

都内の部屋で昇進伝達式が行われた31日、代表取材に応じ「毎日一緒に稽古してきて、ケガしたときも知っているので、また戻ってくれてうれしいですね」と喜んだ。

両膝のけがや内臓疾患に苦しみ、17年秋場所を最後に大関から陥落して、一時は序二段まで番付を落とした照ノ富士。当時若い衆だった翠富士も、ともに稽古に励んでいた。

翠富士に弱音を吐くこともあったという。それでも「吐くんですけど、それでも吐いてまた頑張るので。『もうだめだ』とか言ってるんすけど、それでもその日勝ってたり、すごいです」と振り返った。

兄弟子の快挙に翠富士も刺激を受ける。新入幕だった1月の初場所で技能賞を獲得するなど活躍したが、春場所は場所前にヘルニアを発症した影響で5勝10敗と負け越した。腰は「めちゃくちゃ痛い」と治療中。それでも「(照ノ富士と比べれば)自分はしょぼいケガ。自分、結構休み癖があるんですけど、大関に言われたらなんとも言えなくなっちゃうっすね」と話していた。