大相撲春場所で3度目の優勝を果たした照ノ富士(29=伊勢ケ浜)の大関復帰が決まり、兄弟子で部屋付きの安治川親方(元関脇安美錦)が「3度目」の伝達式を期待した。

都内の部屋で伝達式が行われた31日、代表取材に応じた。伝達式は照ノ富士にとって初昇進した15年夏場所後に続いて2度目。照ノ富士の綱とりの可能性について、安治川親方は「本人は、続けてればあるんじゃないかなと思ってやってるんじゃないかな。期待はできると思います。ほかの3人の大関よりは。間近で稽古内容、やってることを見てる分には、次(横綱昇進)も狙えるからと思ってます」と話した。

好調の要因の1つとして伴侶の存在を挙げた。照ノ富士は場所前の先月11日に、18年2月に結婚したモンゴル出身のツェグメド・ドルジハンドさん(26)と挙式。「奥さんも一緒に戦っていた分、すごく苦しかったと思う。本人は勝敗がつくけど、奥さんは勝敗つかないわけだから」と安治川親方。「でも同じように戦ってるからね、すごく大変な部分あったと思うけど、それを照ノ富士はすごく感謝してる。それを結果として出したいと常々言ってるので。奥さんの気持ちも乗っけて、もう1つ上の結果を出して欲しい。照ノ富士は悔しいでいいけど、奥さんはモヤモヤしか残らないし、評価もされないし」とエールを送った。