関脇高安が小結御嶽海との好調な“1敗対決”を制した。もろ差しを許して攻め込まれたが、うまく土俵を回り込みながら、最後は下がりながら左上手を取っての投げを決めた。際どい勝負だったが、物言いもつかず5勝1敗と優勝争いの圏内に踏みとどまった。

大関照ノ富士は初対戦の豊昇龍を相手にせず、立ち合いで左上手をつかむと、右を差す万全の形で寄り切り、6連勝とした。貴景勝は翔猿を突き出し、1敗を守った。

大関朝乃山は霧馬山と投げの打ち合いで、左からの上手投げに屈して3勝3敗の五分となった。かど番の正代も妙義龍に電車道で押し出されて2敗目を喫した。

 

▽幕内後半戦の錦戸審判長(元関脇水戸泉)の話 霧馬山は考える相撲で攻めていた。朝乃山は全体的に力強さがない。高安はよく我慢した。少しバタバタしていたけど(御嶽海と)お互い実力者でいい相撲だった。