元幕内で、右膝の大けがから復帰した東三段目88枚目の友風(26=友風)が勝ち越しに王手をかけた。大翔樹を落ち着いた取り口で下し、3勝1敗とした。

「いい相撲内容でした。先場所より膝の状態はいいが、7場所ぶりのブランクは簡単に埋められないと痛感しています」

先場所、1年4カ月ぶりに復帰した。自己最高位、西前頭3枚目の19年九州場所2日目に右膝を負傷。当初は歩くことも困難と見られた大けがで4度の手術を乗り越えて復帰にこぎつけた場所だった。

復帰した先場所は序二段で6勝1敗。三段目に上がった今場所も、勝ち越しに王手をかけた。「一番一番、当日に切り替えていきたい」と気持ちを新たにした。