元中学横綱の17歳、西幕下37枚目吉井(時津風)が2場所ぶりの勝ち越しに向けて後がなくなった。

4番相撲で幕内経験者の西幕下43枚目鳰の湖(34=山響)に敗れて1勝3敗となった。頭四つから先に相手に仕掛けられ、回り込んで体勢を立て直そうとしたが突き落とされた。

後手の展開に「攻めるのが遅い。自分の相撲を取ろうと思ってやったけど、体が動いていない」と悔しさをあらわにした。

序ノ口デビューとなった19年夏場所から10場所連続で勝ち越し、先場所は初めての負け越しを経験した。勝ち越しに向けて3連勝を目指す残り3番。「今日負けて気合入ったというか、絶対にやってやろうという感じになった。とにかく絶対自分の相撲で勝つ」と巻き返しを誓った。