序ノ口は、藤島部屋の力士2人による優勝決定戦となった。

西序ノ口27枚目勝呂(22=藤島)は持ち前の突っ張りで西序ノ口9枚目琴大樹を押し出し、東序ノ口27枚目藤青雲(23=藤島)は東序二段輝の里から左下手を取って寄り切り。ともに7戦全勝とした。

勝呂が「同部屋の藤青雲も全勝だったので緊張した」と振り返れば、藤青雲は「場所前から優勝決定戦やりたいなと勝呂と話していたので良かったです」と話した。

学生相撲出身の2人。勝呂によれば、稽古場では藤青雲の方が優勢。「学生時代はリーグ戦で1度対戦して負けてます。稽古場でも自分の方が弱い。10番やって2、3番勝てるぐらい。ライバルなんておこがましい。向かっていきたい」と意気込む。

藤青雲は四つ身の展開に持ち込みたい。「まわし取れなかったら相手のペース。(自分が)勝てるときはまわしを取る相撲が多い」とイメージを膨らませていた。