大相撲の大関貴景勝(24=常盤山)が12日、都内の部屋での朝稽古後に、代表取材に応じた。

四股やスクワットなどの基礎運動に加え、土俵に入って立ち合いの確認などを行った。相撲を取る稽古については「自分の感覚があるのでそれに向けてやっています。体ができたら、そこから実戦という感じ。近づいてきているなという感じはある」と調整は順調なようだ。

ここ数場所は、大関照ノ富士と優勝争いを演じることが多い。「そうですね。自分が強くなるしかない。強くなれば成績は上がってくると思う」と意識している。自身のケガや新型コロナによる東京開催などで、大関として初めて大相撲7月場所(7月4日初日、ドルフィンズアリーナ)を名古屋で迎える。「久しぶりに地方でうれしい気持ちもある。しっかり名古屋のお客さんにいい相撲を見せられるように」と気合十分だ。

また、同場所では横綱白鵬が進退を懸けで土俵に上がることになっている。自身の横綱戦は昨年春場所での鶴竜戦が最後。「横綱戦は(場所)後半なので、それまでに大事な相撲が毎日ある。もちろん、横綱とやれるというのは頑張らないと、勝たないと、という気持ちもあるけど、それまでの積み重ねが大事だと思う。その日、その日にとにかく集中して戦い続けることがつながってくると思う」と横綱戦への思いを語った。