日刊スポーツが行った人気力士アンケート「第10回大相撲総選挙」は、大関貴景勝(24=常盤山)が2連覇を果たした。総数3万8912票が集まった中で、2位に1000票近い差をつける、3320票を獲得。相撲に取り組む姿勢を支持する声が多く、横綱昇進を期待する意見も目立った。

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昨年初めて1位となった貴景勝が「完勝」ともいえる票数を集めてV2を飾った。昨年は2位の朝乃山と100票以内という接戦だったが、今年は投票対象となる幕内力士42人の中で、3000票台は唯一。人気の高さがより鮮明となった。

ファンからは土俵に向き合う姿勢が評価されている。

「真っ向勝負で大関の責務を果たし続ける、真摯(しんし)で前向きな姿勢が最高」(20代女性)

「ひたすらにストイック。ひたむきに押し相撲を追求する姿勢が格好良い」(30代男性)

昨年11月場所で大関として初めての優勝を果たした。先場所、先々場所も千秋楽まで優勝争いに絡み、横綱昇進への期待は高まっている。

「武士道精神を貫き通して近いうちに横綱になってくれると信じています」(60代以上男性)

「歴史的な、純粋な押し相撲1本の横綱に是非なって欲しい」(10代以下女性)

突き押し相撲1本で綱を射止めた力士は、過去に例がないと言われている。大相撲の歴史が変わる瞬間を、多くのファンが待ち望んでいるようだ。

◆投票方法 投票対象は夏場所番付の幕内力士。6月6日午後9時から16日まで日刊スポーツのウェブサイトで投票を受け付けた。ウェブは端末1つにつき1日1回、1回3人まで投票可能とした。