横綱とのマッチレースは1歩も引けない。照ノ富士も2場所連続のストレート給金を決めた。

「落ち着いて正面において相撲取ろうと思っていました」。過去2戦2勝も、何をしてくるか分からない翔猿の動きを封じ、最後ははたき込んだ。「やっぱり動きのいい相手なので、しっかり見ていこうと思っていました」。心は冷静に、体は熱く動いた。

優勝した先場所だが、10連勝から終盤、3敗を喫して貴景勝に優勝決定戦に持ち込まれた。不安を抱える膝の状態が今後の鍵となるが、幕内後半戦の藤島審判長(関脇武双山)は「(膝は)大丈夫でしょう」と太鼓判を押す。

名古屋場所は6年前、新大関を務めた場所。ただ、2年前は幕下だった。再び大関として戻り、綱とりへ順調に歩みを進める。「残りの1週間も頑張ります」。千秋楽に予想される白鵬との直接対決まで、白星を積み重ねていく。

▽照ノ富士に完敗の翔猿 強かったですね。(前日の横綱戦を)見たら攻められてなかったから、今日は攻めていこうと思った。