「第73代横綱照ノ富士」が誕生した。日本相撲協会は21日午前、東京都内で臨時の理事会を開き、モンゴル出身の大関照ノ富士(29=伊勢ケ浜、本名ガントルガ・ガンエルデネ)の横綱昇進を、全会一致で決定した。これにより第73代の横綱誕生が決まった。

新横綱となった照ノ富士は、都内の伊勢ケ浜部屋で開かれた伝達式に臨んだ。高島理事(元関脇高望山)と浅香山審判員(元大関魁皇)を使者に迎え、「謹んでお受けいたします。不動心を心がけ、横綱の品格、力量の向上に努めます」と口上を述べた。

協会トップの八角理事長(元横綱北勝海)は「横綱は、大関にはないものを求められ、今まで以上に多くの期待や重圧と戦わなければならないと思うが、これからもその強い精神力と今までの経験を糧に乗り越えていって欲しい。綱の重みをしっかりとかみしめて、立派な横綱になってくれることを期待している」とコメントした。