大相撲の荒磯部屋が28日、部屋の公式ウェブサイトを更新し、来年5月完成予定の部屋完成イメージ図を発表した。通常は部屋に1つの土俵が2つあるものや、現役時代に横綱土俵入りの際に締めていた三つぞろえの化粧まわしが展示されているコーナーなどの完成予定イメージ図を発表。荒磯親方(元横綱稀勢の里)は8月1日付で田子ノ浦部屋から独立し、地元の茨城・牛久市に隣接する阿見町に荒磯部屋を新設する予定となっている。

荒磯親方は3月に卒業した早大大学院スポーツ科学研究科の修士課程1年制で、相撲部屋の在り方などを研究していた。稽古の効率性を考えて土俵を2つ作れないか、部屋内に親方や弟子が話し合えるミーティングルームや観光客用に部屋オリジナルグッズなどを置いたお土産コーナーを設置できないかなど、固定観念に縛られない相撲部屋を研究してきた。まさに、その研究結果を形とした相撲部屋になりそうだ。

荒磯親方は、公式サイトにて「『親方』とは弟子の発掘から育成、床山や行司などの職種のマネジメント、さらにはファン、支援者の獲得等、相撲部屋の経営に関わる全ての責任者です。相撲部屋こそ、他のプロスポーツ同様に経営的観点を持ち、体系立てて行うことが必要だと強く感じています」と独自の親方論についてコメントしている。