日本相撲協会は22日、照ノ富士(29=伊勢ケ浜)の横綱推挙式と奉納土俵入りを、24日に東京・明治神宮で行うと発表した。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で実施日は不透明だったが、先月21日の昇進伝達式から1カ月をすぎて、ついに新横綱のお披露目となる。

平時なら観衆が集まるが、新型コロナの感染対策として、会場での拝観は不可となっている。稀勢の里が新横綱として奉納土俵入りを行った前回の17年1月は、平日にもかかわらず1万8000人を集めるなど盛況だった。今回は協会公式ユーチューブチャンネルで生配信される予定。ファンは画面越しから第73代横綱照ノ富士の晴れ舞台を見守ることになる。

照ノ富士は先月27日に土俵入りで締める綱を完成させ、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)から不知火型を伝授されている。不知火型の新横綱は、12年9月に昇進した兄弟子の第70代横綱日馬富士以来。純白の綱を締めて、横綱として大きな1歩を踏み出す。