新型コロナウイルス感染者が発生した影響で大相撲秋場所(12日初日、東京・両国国技館)を休場する宮城野部屋の力士について、日本相撲協会審判部の伊勢ケ浜部長(元横綱旭富士)は10日、「番付は基本的には据え置きという形で(今まで)きている。加味しながら決めていく」と説明した。これまで場所直前に新型コロナウイルス感染者が発生した部屋の力士は同場所を全休した上で、翌場所の番付については据え置きや1枚程度降下するなどの措置が取られていた。

この日は秋場所の取組編成会議が行われ、初日、2日目の取組が決定した。今月1日に宮城野部屋所属で新十両の北青鵬が新型コロナウイルス感染したことが確認されると、5日には同部屋に所属する幕下以下の力士1人の感染が判明。横綱白鵬、幕内の石浦、十両炎鵬ら同部屋に所属する全力士の休場が決まっていた。

1月の初場所で感染者の発生や濃厚接触の疑いがあるとして休場力士が続出した際は、幕内と幕下以下が番付据え置き、十両は1枚降下の措置が取られた。この日の会議では11月の九州場所の番付について話し合われなかったというが、伊勢ケ浜部長は「(初場所では)そうしないと番付(を編成)ができなかった。公平な形できちんとやっていかないといけない。(今回も)いろんなことを加味しながら、なるべく落ちないようにやっていきたいと思っている」と話した。