西前頭6枚目の阿武咲(25=阿武松)が、大関正代を寄り切り、3敗を守って1年ぶりの2桁10勝目をあげた。

立ち合いから大関の圧力で押し込まれたが、踏ん張って残すと一気の逆襲で寄り切った。「押し込まれましたね。しっかり下からあてがえたのがよかった。押し込まれた時はあせったが冷静さもあったんでよかった」と振り返った。

今場所の好成績を「無駄な力が入っていないんで」と分析する。肩の力を抜いた相撲で、横綱照ノ富士を1差で追う展開に持ち込んだ。優勝争いには「特に意識はないです」と言い、「前に攻めるのが自分の相撲。攻めきりたいです」と残り2日の目標を掲げた。

★優勝争いから脱落した正代 立ち合いと差しはすごくよかったけど、その勢いのままいってしまった。詰めが甘かった。