日本相撲協会は26日、大相撲秋場所が開催されている両国国技館で同場所の三賞選考委員会を開き、受賞及び候補力士を決めた。結びの一番までの本割が終わり、三賞が確定した。

殊勲賞は、9日目に全勝の横綱照ノ富士(29=伊勢ケ浜)に土を付けた西前頭4枚目の大栄翔(27=追手風)が、4回目の受賞を決めた(三賞は5回目)。

敢闘賞は、ともに条件付きで2力士が候補に挙がっていた。千秋楽まで優勝の可能性を残す西前頭10枚目の妙義龍(34=境川)は、初優勝が条件となっていた。優勝するには、本割で関脇明生(26=立浪)に勝ち、照ノ富士が大関正代(29=時津風)に敗れ3敗同士の優勝決定戦に持ち込み、これも制した場合のみだったが、本割で敗れ敢闘賞の受賞はならなかった。もう1人の敢闘賞候補は西前頭6枚目の阿武咲(25=阿武松)で、千秋楽で玉鷲(36=片男波)に勝って11勝目を挙げれば受賞となったが、こちらも敗れ受賞を逃した。

技能賞は、前さばきのうまさなどが評価され、妙義龍が無条件で受賞。これまでの妙義龍の三賞受賞は全て技能賞で、13年夏場所以来、約8年ぶり6回目の受賞となった。

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