大相撲の横綱照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が自身初の著書を出す。日本写真企画は26日、照ノ富士がモンゴル時代から横綱になるまでをつづった書籍「奈落の底から見上げた明日」を、11月26日に全国一斉発売することを発表した。

ケガや病気に苦しんで大関から序二段まで陥落するなど波瀾(はらん)万丈の相撲人生を、照ノ富士自身が振り返る。

本人の言葉だけでなく、照ノ富士を支える人物からライバルまで13人のインタビューで、多角的に照ノ富士の人物像や復活劇を探る。母オユンエルデネさんや師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)、おかみの杉野森淳子さん、兄弟子で部屋付きの安治川親方(元関脇安美錦)ら部屋関係者、さらに大関貴景勝や小結高安が「証言」として秘話を明かす。

照ノ富士は15年に大関昇進するもたび重なるケガや、内臓疾患により余命宣告されるほどの病を患い、序二段陥落を経験。そこから横綱まで上り詰めた「七転び八起き」の人生が、同書にはつづられている。

全264ページの構成で、価格は税込み1650円。