東前頭7枚目の宇良(29=木瀬)が、前日まで2敗と好調な北勝富士との対戦を鮮やかに制して、9勝目をあげた。

頭をつけるような立ち合いから、出てきた相手を誘い込むように自ら下がる。うまく土俵を回り込みながら、最後はとったりを決めた。勢い余って振り上げた両腕がガッツポーズのようだった。

取組について「分からないけど、流れた感じはしましたね」と表現。北勝富士とは同じ年の同期生。「(幕内で)相撲がとれたのはよかった。平成4年生まれのお相撲さんは優しい人が多いと思います」。2桁10勝目に王手をかけた。