幕下は元小結で、出場停止明けの西47枚目・竜電(31=高田川)が、東33枚目・千代の海(28=九重)との全勝対決を押し出しで制して、優勝を果たした。

「相撲をとらせていただけるだけでありがたいです。初心に帰って一からやってきたことを出しました。しっかり反省して相撲に集中してやれるよう稽古してきました」

竜電は外出禁止期間中に女性と逢瀬(おうせ)を繰り返すなど不要不急の外出をしていたとして、5月の夏場所から3場所連続出場停止処分を受けていた。「自分が悪いことをしたのでしっかり反省してきました」。師匠の高田川親方(元関脇安芸乃島)からは「相撲で頑張っていいところを見せて、それが恩返しになる」と言われたという。

来場所は関取復帰も見据えられる幕下上位が確実となった。「相撲がとれる喜びがこみ上げてきました」。出場停止から今場所、幕内で活躍する阿炎と同じく、生まれ変わっての再出発を図る。