横綱照ノ富士が、2場所連続6回目の優勝を飾った。
再入幕で西前頭15枚目の阿炎と初対戦。もろ手突きからのど輪攻めに土俵際まで追い込まれたが、右からつかまえるとそこから圧力をかけて最後は押し倒した。横綱の威厳を示し、初の全勝優勝に王手をかけた。貴景勝は正代との大関対決を制して12勝目。西前頭2枚目の隆の勝は2桁10勝に乗せて、来場所の三役復帰を確実にした。
14日目の取り組み模様を写真で振り返ります。
十両
翠富士(7勝7敗) | ● | 寄り倒し | ○ | 荒篤山(11勝3敗) |
朝乃若(9勝5敗) | ● | 突き落とし | ○ | 一山本(12勝2敗) |
幕内
魁聖(7勝7敗) | ○ | 押し出し | ● | 千代の国(8勝6敗) |
琴ノ若(6勝8敗) | ● | 寄り切り | ○ | 栃ノ心(6勝5敗3休) |
天空海(8勝6敗) | ● | 下手投げ | ○ | 照強(6勝8敗) |
千代大龍(6勝8敗) | ○ | 突き出し | ● | 松鳳山(3勝11敗) |
碧山(4勝10敗) | ● | はたき込み | ○ | 千代丸(7勝7敗) |
☆千代丸「余裕はなかったが相手を見て落ち着いて対応できた。(7勝7敗に)自分の中では一番いやというか、最後まで気合を入れて頑張ります。(弟の千代鳳の引退表明に)寂しいのが一番大きい。2人で一緒にやってきたんで。お疲れさまという感じですね」
佐田の海(8勝6敗) | ● | 引き落とし | ○ | 翔猿(7勝7敗) |
豊山(6勝8敗) | ● | 上手投げ | ○ | 千代翔馬(8勝6敗) |
志摩ノ海(5勝9敗) | ● | 突き出し | ○ | 輝(4勝10敗) |
★志摩ノ海「前傾姿勢で挟みつけていたが、足が出ていなかった。(千秋楽は)来場所につながる相撲を取り切りたい。(同部屋の芝が新十両確定的)稽古場から強かった。いっぱい有望な幕下がいる。上がって稽古場が活気づくと思う」
宝富士(5勝9敗) | ○ | 押し出し | ● | 琴恵光(3勝11敗) |
隠岐の海(6勝8敗) | ● | 寄り切り | ○ | 石浦(7勝7敗) |
☆石浦「(相手の隠岐の海は)格上なんで思い切りいこうと、それだけでした。(元横綱白鵬の間垣親方に)朝はないですが、相撲が終わった後にアドバイスをもらいます」
阿武咲(5勝9敗) | ○ | はたき込み | ● | 妙義龍(2勝12敗) |
英乃海(8勝6敗) | ● | 寄り切り | ○ | 隆の勝(10勝4敗) |
☆隆の勝「(2桁勝利に)なかなか勝てるものではないんで、調子いいのかなと思います。(要因は)相手がよく見えて、自分の立ち合いができているのがでかいと思います。来場所につなげたいと思います」
大栄翔(7勝7敗) | ○ | 突き落とし | ● | 高安(5勝9敗) |
遠藤(7勝7敗) | ● | 寄り切り | ○ | 若隆景(7勝7敗) |
逸ノ城(5勝9敗) | ● | 突き落とし | ○ | 北勝富士(10勝4敗) |
☆北勝富士「つかまりかけたけど、上手を取らせないよう相撲がとれてよかった。(逸ノ城は)重たいですね。圧力をかけながら攻めて、動けてよかった」
豊昇龍(6勝8敗) | ○ | 寄り切り | ● | 霧馬山(5勝9敗) |
御嶽海(10勝4敗) | ○ | はたき込み | ● | 玉鷲(9勝5敗) |
宇良(10勝4敗) | ● | 押し出し | ○ | 明生(6勝8敗) |
☆明生「集中しました。(宇良に対し)何も考えずに体にまかせました。(負け越しが決まった後)自分の力が足りなかったことを認めて、残りの土俵に上がろうと。(千秋楽は)自分の相撲を信じて九州のお客さんを盛り上げられるように土俵に上がりたい」
正代(9勝5敗) | ● | 突き出し | ○ | 貴景勝(12勝2敗) |
照ノ富士(14勝) | ○ | 押し倒し | ● | 阿炎(12勝2敗) |