西前頭4枚目の北勝富士(29=八角)が横綱照ノ富士に食らいつくも、最後は下手投げに屈した。

「左おっつけで差させないようにしたかったが、つかまったら横綱には勝てない。自分の実力不足でしたね」。

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完敗を認める一方で、充実感もあった。先場所は西前頭12枚目と、18年名古屋場所(前頭16枚目)以来となる前頭2桁で相撲をとった。幕内上位の常連だった北勝富士にとっては、試練の場所で11勝4敗の好成績で番付を戻した。

「先場所は番付を落として初口(幕内最初の取組)を経験したんで、結びで相撲をとれたのは自分の中でもよかった」。横綱に完敗も、前向きにとらえられる黒星となった。