横綱照ノ富士(30=伊勢ケ浜)が、西前頭4枚目北勝富士(29=八角)を下手投げ下して勝ち越しを決めた。

突き放そうとしてくる相手を左四つで組み止めると、右で抱えながら勝機を伺った。決して攻め焦ることなく、タイミング良く体を開きながら下手投げを決めた。「落ち着いてやろうとは思っていました。結果的にそういう形(下手投げ)になった」と柔軟な対応が光った。

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関脇御嶽海が全勝を守り、1差で追いかける展開は変わらない。直接対決を控えているだけに、逆転優勝の可能性は十分になる。

新横綱場所から3場所連続で優勝ならば103年ぶりの快挙。「場所が終わった訳ではない。残りも頑張りたい」と当然、勝ち越しは通過点で、さらなる高みに向けて後半戦に臨む。