西前頭6枚目の阿炎(27=錣山)が、勝ち越しを決めた。隠岐の海を押し出し2敗をキープ。先場所は逃した初優勝にも望みをつなぐ。

勝ち越しに「うれしく思います。場所に向けてしっかり体調管理できていたと思っていたので、そこがよかった」。午後10時には部屋を真っ暗にして就寝。規則正しい生活が、土俵上でもいいリズムを生む。

連敗を止めてからの連勝。「腰が高かった。足が出ていなかったので、稽古場で見直した」。部屋に戻ると、すぐに自身の相撲の動画を見る。修正すべき点はすぐに取り組む。

日本相撲協会のガイドライン違反による出場停止処分から昨年春場所に幕下で復帰後、これで6場所連続の勝ち越しとなった。再入幕の先場所は優勝次点の12勝。全勝力士が消え、1差で追う形となった。「思い切り集中して相撲がとれている」。終盤戦は希望をつなぐ戦いとなる。