幕内後半戦の伊勢ケ浜審判長(元横綱旭富士)が、不振の大関正代(30=時津風)について「気合不足ですね、ちょっと。どこかで切り替えないと」と奮起を求めた。

正代は関脇隆の勝に寄り切られて4勝6敗となり、勝ち越しに向けて厳しい星勘定となった。持ち前の立ち合いの圧力は影を潜め、のど輪といなしでバランスを崩した。素早く中に入られると、抵抗できずに土俵を割った。

伊勢ケ浜審判長は「立ち合いが悪い。下からいかないと無理」と指摘。内容も上向かず、終盤5日間も試練が続くが「元々実力ありますから。大関ですから」と、自信を取り戻すことを期待した。