大関とりの足固めを期す関脇御嶽海が、2桁白星に到達して首位を守った。大関正代を寄り切って10勝1敗。残される場面もあったが、辛抱強く攻め続けた。三役で2場所連続の2桁勝利は自身初となった。

正代は7敗目で勝ち越しに向けて後がなくなった。

同じく1敗で103年ぶりの快挙が懸かる横綱照ノ富士も、結びで千代翔馬を下して1敗を守った。1919年の栃木山以来となる新横綱から3場所連続優勝に向けて、御嶽海とトップを並走する。

2敗の平幕2人は明暗が分かれた。阿炎は、逸ノ城を破って9勝目。宝富士は琴ノ若に敗れて3敗目を喫した。先場所12勝と大活躍だった阿炎が唯一の2敗となり、今場所も優勝争いに絡む。

トップを2差で追う3敗勢は宝富士、琴ノ若、琴恵光の3人となった。

人気業師の宇良は、若隆景に敗れて5勝6敗と黒星先行。新入幕の若元春は不戦勝で6勝目、元横綱大鵬を祖父に持つ王鵬は十両荒篤山に敗れて4敗目。祖父の命日に勝ち越しを決めることはできなかった。