優勝争いを演じる上位で波乱が起きた。

まず土俵に上がったのは、11日目を終えて1敗の関脇御嶽海。横綱照ノ富士と並走して優勝争いトップに立つ中、阿武咲の引き落としにあっさり屈して2敗に後退した。2場所連続の2桁白星で大関とりの足固めを作ったが、勢いに乗れなかった。

次に土俵に上がったのが、平幕で唯一の2敗を守っていた阿炎。関脇隆の勝を突き出しで破って10勝目。2敗に後退した御嶽海と並び、13日目にはその御嶽海との取組が組まれた。再入幕を果たした昨年11月の九州場所同様に、優勝争いを演じている。

結びの一番で、勝てば単独トップに立つ横綱照ノ富士だったが、明生の土俵際での逆転の肩すかしに屈した。これで2敗は照ノ富士、御嶽海、阿炎の3人に。照ノ富士の新横綱場所から3場所連続優勝か、御嶽海の自身3度目の優勝か、阿炎の初優勝か、勝負の3日間となる。