三段目は東19枚目の長内(22=高砂)と西81枚目の向中野(19=宮城野)がともに7戦全勝で、千秋楽の優勝決定戦に臨む。

元中学横綱の向中野は宮城を押し出した。「体が動いていたのでついていけた。いい稽古をできたのがいい成績につながったと思う」と振り返った。

鳥取城北高でも2年時に個人で全国準優勝、国体では団体優勝を飾った。しかし、3年時はコロナ禍で多くの大会が中止となり、「目標がすべてなくなって悔しい思いをした。今、相撲をとれていることに感謝している」と話す。

序ノ口、序二段ではあと1歩で優勝を逃してきた。「期待されながら優勝できなかった。(今場所は)絶対に優勝すると、強い気持ちで稽古してきた」。優勝決定戦に向けても「絶対に勝ちます」と気合十分だった。