元高校横綱の新十両、西12枚目の北の若(21=八角)が、大奄美を上手投げで勝ち越しを決めた。

勝ち越しに王手から3連敗と足踏みが続いていたが、低い立ち合いから圧力をかけ続け、相手に引かせて最後は上手投げで仕留めた。「今までのトップ3に入るいい内容。今日のような相撲で勝ち越せたのは自信になる」と言った。

まだ21歳だが、意識は成熟している。連敗中もあせることはなかった。「負けが続くこともいい経験になった。緊張感の中で相撲がとれたことは、日頃から意識してやってきたかいがあった」とキッパリ。角界の将来を担える大器が、まずは関取として最初の関門を乗り越えた。