東前頭14枚目の琴ノ若(24=佐渡ケ嶽)が3敗を死守して2桁10勝目をあげ、優勝争いに踏みとどまった。

幕内最年長37歳の玉鷲と対戦。琴ノ若は左右おっつけからのはず押しで一気に土俵際まで詰めた。最後に玉鷲が逆転の突き落としを決めたかに見えたが、その前に土俵を割っており、琴ノ若が軍配をもらった。

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「相手が先に出たように見えたが、軍配が見えず、物言いもつかなかったのでどうなるかと。徹底して攻められたのがよかった」。2桁勝利は12勝3敗で敢闘賞を受賞した昨年名古屋場所以来だが、「結果は場所が終わってからで、最後までしっかりいい相撲をとって終わりたい」と優勝争いも意識から外した。

祖父が元横綱琴桜、父が現・佐渡ケ嶽親方の元関脇琴ノ若。徐々に開花しつつある「伝統の血筋」が、残り2日まで夢をつないだ。