御嶽海が3度目の優勝に王手をかけた。宝富士の得意の左四つを、右のおっつけで封じた。

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「自分の相撲を取ることだけを考えた。そして、自分の相撲で勝った。それだけ」。並走していた照ノ富士が負けたことで単独首位となり、19年秋場所以来の優勝まであと1歩と迫った。「1日一番、1日1勝。それだけを意識して」と自然体で臨む。

19年秋場所以来の12勝で、関脇だった昨年秋場所から合計32勝とした。大関昇進の目安は「三役で3場所33勝」。しかし、2場所前が9勝止まりだったことから、昇進を預かる審判部は今場所で大関とりが懸かるとは明言せず。伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)は場所前に「全勝優勝」なら昇進の機運が高まることを示唆していたが、審判部は千秋楽に大関昇進を協議する臨時理事会を開くことを決定。ただ、起点が9勝である点と、場所前は昇進を懸ける場所とされていなかったことから議論の行方に注目が集まりそうだ。

とはいえ、今は目の前の一番に集中する。照ノ富士には直近で7連敗中。対策を問われると「明日、見てて下さい」とにやり。まずは3度目の優勝に、全神経を集中させる。【佐々木隆史】

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